週末おふろぐ

休みの日にお風呂に行った備忘録。

#16 こんぱるぱる

金春湯

(品川区)

 

「気づいたら昼すぎ」
夜勤で朝方帰ってきたら絶対こうなる。
寝なければいいのだが、特に予定のない日はこのまま家でゴロゴロしてしまう。
だが、2時、3時と夕方が迫るにつれて「ヤバイ今日一日何もしてない!」という感情が湧く。とりあえず、行ってみたかった戸越銀座温泉に行くことにした。

武蔵小山で電車を降りた頃、すでに労働や勉学を終えた人々の帰宅ラッシュが始まっていた。人の流れとは逆方向に目的地へと歩く。途中コンビニでソルティライチを買って意気揚々と戸越銀座温泉の前に到着。しかし扉の前には「本日休業」の四文字。やってしまった‥よく営業日を見ずに来てしまうと、特に月曜火曜は休みの所が多い。

慌てて近くの銭湯を検索。10分ほどあるいた所に「金春湯」を発見。SNSもフォローしていていつか行ってみたいと思っていた所だ。

中は受付とテレビと休憩スペース、子どもが遊ぶマットがあった。小さい子連れのお父さんお母さんもよく来るようだ。

浴場内はシンプルな一面グレーのタイル張り。富士山の絵やケロポンといった「ザ銭湯感」は全くない。だがお湯は格別だった。「ぬるめ」「熱め」「水風呂」と貼られた三種の風呂。「ぬるめ」はずっと入っていてもきつくない気持ち良さ。「熱め」はグワッと体のうちから燃えさせる熱さ。「水風呂」は、、サウナの後のお楽しみにとっておこう。

平日ということもありサウナは空いていた。広さは2畳半ほど。狭いのでサウナストーブからの熱が直で当たる。テレビもなく薄暗い、己と戦える空間だった。
8分後、シャワーを軽く浴びて水風呂はへ。透明な水が火照った体をキュッと締める。すぐに体を拭いて、風呂の淵へ腰掛ける。体から水分がとんでいく「パリッパリッ」という音が聞こえるようだ。
こうなるともう気持ちよくて下半身の斜塔も鉄塔の如く硬くなる。パリだけに。ととのいという凱旋門を完全にくぐった。パリだけに。

入浴後、受付で面白いものを見つけた。
「SAUNA HAIRO(サウナ入ろう)」と書かれたTシャツ。CDや本のジャケ買いのように、一目惚れしてしまったので購入。ただ、もう寒くなる一方なので着るのは来年になりそうだ。

 

2019.11

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