週末おふろぐ

休みの日にお風呂に行った備忘録。

#30 哲学

 栄湯

(新宿区)

 

中野区の新井薬師前駅から5分ほど歩くと見えるのが哲学堂公園。川の辺りには芽吹き前の草木が生えていて都会の雑踏から離れた適度な自然が気持ち良い。日曜の午後ということもあり、親子やカップルらで賑わっている。哲学の祖であるソクラテス・カント・孔子・釈迦を祀っているらしい建物や宇宙堂と呼ばれる謎の建物もあり、端的にいうとカオスだ。たまに哲学的な教えが書かれた看板が地面に刺さっているが、子どもたちは目も触れず鬼ごっこに精を出していた。

公園を出るとそこはもう新宿区。少し歩いた先にあるマンションの1階が栄湯だ。サウナは1週間ごと男女で入れ替わるようで、今回はサウナはなし。代りに半露天風呂があるらしい。「半」とは‥?

ピカピカの脱衣所から浴場へ入る。
白を基調としたデザインがオシャレ。熱湯は40°C、45°Cと温度が2段階ある。ぬるい方が広くてマッサージジェットが2つある。熱い方は肩まで浸かると全身の血液が沸騰するほど熱いが、銭湯好きにはコレがたまらない。

奥には18°Cの水風呂がある。優しい温度だ。
交代浴をして向かうのは浴場の片隅。「孔子の湯」と書かれた扉を開ける。天井はある。東西南北は壁。どこが露天なんだ‥?とお湯に浸かると意味を理解した。向かいの壁に格子窓があり、微かに外の風が入ってくる。ああ気持ちいい。ただこれを露天というのかはわからない。因みにサウナは天井に釈迦の絵が描かれていて「釈迦サウナ」というらしい。
哲学の奥は深い。

https://www.tetsugakudo.jp

 

2020.3

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