週末おふろぐ

休みの日にお風呂に行った備忘録。

#20 寒暖差

大黒湯

(杉並区)

 

東京に"大黒湯"はいくつあるのだろう。
代々木、千住、押上、どの浴場も特にお湯が黒いわけではないのに。引っ越して丸一年、我が家から自転車で10分のところにもついに発見した。

入り口の脇には年季の入ったコインランドリーがある。近くにある明治大学東放学園の学生だろうか、若者が洗濯待ちをしていた。番台には強面の親父さん。話し声はやさしい。申し訳程度のサウナもあって、プラス50円で入れる。なお、水風呂はない。悩んだが470円プラス50円払った。吉野家の牛丼大盛りのところを並盛りにすれば元は取れる。

広めの脱衣場には自分1人。洗い場はおじさん、湯船にもおじさんがひとりずついた。現在18:00。この時間に空いていると経営が心配になる。イスと桶を持って鏡の前に座りカランをひねる。「熱っ!!」となるのが普通の銭湯だが、ここでは思わず「ぬるっ!」といってしまった。40°Cに満たない適度な温もりのお湯で身体を洗い、湯船へ。

下からぽこぽこと小さな気泡が湧いている。炭酸泉とまではいかないが、心なしかパチパチと体に泡が弾けていくのがわかる。湯温もそこまで熱くなく、じっくりと肩まで浸かっていられた。

さて、身体が温まり向かうところは浴場内の隅にこじんまり設置されたサウナ。
扉を開くとモワっと蒸気が顔にかかる。なんとミストサウナだ。「湯を沸かすボイラー熱いし、そのまま囲ってサウナにしちゃおう」というまさに"パラサイト"なサウナだった。温度もあまり高くはなく、じっくり15分も入っていられた。

 

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