思い立ったら伊豆大島
伊豆大島に行った話
2月の初め。
「明日から3日間、仕事ないから休んでいいよ」
ヤッター!この後なにをしようか考え始めるとワクワクする。一人旅もいいが、誰か一緒に行ってくれる人はいないだろうかと考え、平日休みの友人に連絡すると「OK!」の返事。こんな思い付きにすぐ便乗してくれる友達に感動した。
➀フェリーのチケットは株主優待券がオススメ
②これが都内!? まるで別世界「三原山」
③花と動物が愛おしい「大島公園」
④グルメは「べっこう丼」「くさやトースト」
⑤島民に愛される「御神火温泉」
➀フェリーのチケットは株主優待券がオススメ
まずはネットでフェリーと宿を予約。そのあと渋谷の金券ショップに行き「東海汽船株主優待券」を1枚400円で4枚購入。これをフェリーの受付で提示すると35%割引になる。つまりフェリー片道6時間東京~大島間を一番安い2等和室で片道4530円のところが、2945円で行けるのだ。優待券分を差し引くと1000円以上もお得になる!
(ちなみに片道2時間弱で着くジェット船だと片道7340円のところが4770円になる。なんとなんと2000円以上お得!!)
夜8時、東京竹芝のフェリー乗り場。友人は仕事終わりで厚木から来たので出発10分前にギリギリで到着。コンビニで買ってきたパンや飲み物を渡しました。自分は悠々と自宅で夕飯を食べてきてから来たのに、本当にありがとうございます…
私たちの部屋は最下層の2等和室というただの大広間。ここで6時間、雑魚寝。
0時の消灯まで少し時間があるので展望デッキに出て、東京湾を360°楽しむ。
その後シャワールームで身体を洗って寝た。ゴゴゴゴゴという音と、常に震度4くらい揺れているので友人はあまり眠れなかったと言っていた。
朝5時。起きて向かったのは展望デッキの椅子。朝日を見ながらカップラーメンを食べる予定だったが、冬の日の出は6時すぎということをすっかり忘れていたため、ただ暗闇の中で麺をすすった。寒かった。
②これが都内!? まるで別世界「三原山」
1時間後、岡田港に到着。早朝からやっているレンタカーで車を借り、さっそく向かったのは島の中央部にそびえる「三原山」。平日の早朝6時からさすがに歩いている人はいない。広大な島で人間が自分たちしかいない、不思議な感覚を味わうことができた。入り口から山頂まで徒歩で往復1時間程度。なかなか傾斜はきつかったが、気合を入れればすぐに登頂できた。
山を下り、次に向かったのは「愛らんどふぁーむ」。
その名の通り牛が数頭いる牧場だ。ここで濃厚ミルクソフトクリームを食べる。アツアツのさつま芋を、冷たいソフトクリームに添えてペロリ。甘い香りが口いっぱいに広がり、見かけによらずお腹にもたまった。
③花と動物が愛おしい「大島公園」
次は「つばき祭」が行われているという「大島公園」へ。
1~3月が見ごろの椿。赤、白、ピンクと大きな花をつけた椿が公園中に咲いている。どの椿にもニックネームが付けられていた。「ピーター・パン」とか「アドルフ・オウドソン・スペシャル」とか変わった名前のものもあり笑った。
ほか園内には無料で入れる動物園がある。キジ、アヒルリス、アルパカ、ヤギ、レッサーパンダ、タカ、フクロウ、カメなどなど見ごたえ十分!!
④グルメは「べっこう丼」「くさやトースト」
お昼は元町港の「寿し光」というお店で「べっこう丼」をいただく。唐辛子醤油に漬けた白身魚が酢飯の上に敷き詰められている。艶やかな魚を見ているだけでお腹が鳴ってくる。
お次は島の南部へと向かう。途中、「地層大切断面」をみることができた。
しばらく海沿いを走ると「筆島」が見えてくる。断崖から覗く孤島、というか岩が筆のように見えることからこの名前はついているらしい。青空と波の音が気持ちよかった。
3時過ぎ。小腹が空いたので伊豆諸島定番の名物「くさや」を使った「くさやトースト」を食べに行く。島をぐるりと1周して元町港に戻り「Book Tea Bed」というカフェへ。ここはゲストハウスも兼ね備えたブックカフェで、都内でいうと代官山あたりにありそうな雰囲気だ。(あ、大島も都内か)
「くさやトースト」は臭みは皆無で、普通に焼き魚サンドを食べているような感じ。
「あずき島トースト」はあんことバターがジュワっとパンに挟まっていて旨すぎた。
続いては「赤禿」という岩肌が赤く染まる崖へ。
強風で少し怖かったが貴重なものを見ることができた。
⑤島民に愛される「御神火温泉」
この日の締めは「愛らんどセンター御神火温泉」へ。
一日島内を回ってきてあまり人の姿を見かけなかったが、ここは賑わっていた。
島民に愛されているのが伝わってくる。広めのぬる湯と小さめの熱湯。三原山の下に眠るマグマの熱で温められたお湯が全身を包み込む。サウナもある。90℃前後の熱室で10分前後。島民の大学生の話を小耳に挟みながらじっと座っていた。水風呂で体を冷やして休憩。フェリーからの早朝登山とノンストップで観光してきた疲れが一瞬で吹き飛んだ。
帰りにホルモン焼肉を食べ、宿へ。古民家をリノベーションされたゲストハウス。宿泊者は自分たちだけのようだった。
翌朝。窓を開けるとザンザン降りの雨。
この日は帰るだけではあったが、あまり天候が悪化すると船が出ないこともあり少し不安になった。レンタカーを返し、港へ向かうと雲が晴れてきた。無事出航できるそうだ。帰りはフェリーでなく1時間30分で竹橋に着くジェット船。うたた寝をしていたらあっという間に到着。弾丸ではあったが、いい旅だった。
2日あれば行けるプチ旅行。伊豆諸島はオススメである。
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