#2 “ゆゆ”の暖簾

大黒湯
（渋谷区）

大量の洗濯機の先に「ゆ」と書かれた暖簾が２つ。
中へ入ると昭和歌謡が流れている。脱衣所と休憩所があり、
浴槽のあるゾーンからサウナに行くには一度ここを経由していく作りになっていた。

まず、浴槽のあるゾーンへ。体を洗い、湯舟の中へ突入。湯の中が赤や青のネオンライトで照らされ、何とも言えない風情が漂う。
奥には深めの高温風呂もあり、水風呂との往復で交代浴が捗る。
暫く温まったら一度脱衣所と休憩所を経由して「サウナ室」へ。

扉を開けるといきなりバイブラ付きの水風呂と水シャワー。
さらに扉を開けると、民家の小部屋をぶち抜いたような温室とご対面。
脱衣所から浴室まで響き渡っていた昭和歌謡も、ここでは聞こえない。
じっと汗が滴る音に耳を澄ますだけ。入り口付近の若者はマンガを読みながら入っていた。

10分ほど経ち、水風呂へ。狭いが1人で入るにはちょうど良い。鼓動が早くなっていくのがグワングワン感じる。

そして休憩所へ。厚手の革ソファーにバスタオルを敷いて寝そべる。
また、昭和歌謡が聞こえてきた。
♪あのすばらしいサウナと水風呂をもういちど～

 

2020.1

ゆゆ

洗濯機がたくさん